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温州みかんとはどんなみかん?特徴や選び方、その他の柑橘類との違いを解説!

温州みかんとはどんなみかん?特徴や選び方、その他の柑橘類との違いを解説!

「みかん」とは「温州みかん」のことで、普段みかんと読んでいるものは温州みかんのことを表します。10月頃から出回る極早生みかんから、晩生品種は3月まで味わえます。温州みかんは柑橘類に分類されていますが、温州みかんとその他の柑橘類との違いをご存じでしょうか?

今回は、温州みかんとはどんなみかんなのか詳しく解説します。特徴や選び方、さらには温州みかんの親戚といわれる人気の柑橘類についても合わせて紹介するので、みかん好きな人はぜひチェックしてくださいね◎

温州みかんとはどんなみかん?

まずは、温州みかんのプロフィールを詳しく見ていきましょう!

特徴

温州みかんとは、一般的に「みかん」と呼ばれている柑橘類のことです。柑橘類にはたくさんの種類がありますが、日本ではこの温州みかんが最も多く生産されています。

温州みかんは皮が薄く、手で簡単に剥けるのが大きな特徴です。形はころんと丸く、他の柑橘類に比べるとやや小ぶりです。味わいは甘みと酸味のバランスが良く、さっぱりと食べられます。

また、温州みかんにはたくさんの品種があり、時期によって味わいが異なります。長崎県では10月から3月にかけて様々な品種がリレー形式で収穫されており、季節ごとに違った美味しさを食べ比べできます。


歴史

長崎県で柑橘類が栽培されるようになったのは江戸時代です。佐世保市では江上文旦、平戸市では平戸文旦が栽培され、伊木力(諫早市)、長与(長与町)では温州みかんの栽培が開始されました。明治時代に入ると、伊木力(諫早市)で温州みかんの栽培が盛んになりました。

昭和49年には温州みかんの栽培面積が14,900haに達し、みかん栽培の最盛期を迎えますが、その後、オレンジ果実・果汁の輸入自由化の影響もあり、みかんの生産量は減少していきます。

しかし、生産量が減少した今もなお、受け継がれた伝統と確かな技術で、味・品質にこだわったみかんを数多く栽培しています。

産地

温州みかんの生産量1位は和歌山県で、続いて2位が愛媛県、3位が静岡県と続きます。これらの産地は柑橘類の名産地として知名度が高く、「みかん」と聞いて一番に思い浮かべる人も多いでしょう。

長崎県の温州みかんの生産量は、トップ3の産地には及ばないもの、全国5位にランクインしています。諫早市多良見町、長与町、時津町、西海市、長崎市を中心に温暖な気候に恵まれ、冬の平均気温は最高でも10度以上、最低で4℃前後となり、美味しいみかんを栽培するために最適な環境です。

主な栄養素

温州みかんの代表的な栄養素はビタミンCです。ビタミンCには、肌荒れや風邪予防に効果があると言われています。果肉の袋にはペクチンが含まれ、便秘の改善が期待されています。じょうのう膜(薄皮)にはフラボノイドの一種、ヘスペジリンが含まれ、高血圧や動脈硬化の予防に役立ちます。

細菌の栄養疫学研究によると、β-クリプトキサンチンという栄養素は、がんの予防や、骨粗しょう症、リウマチ、糖尿病、動脈硬化になる危険性を下げるという報告がされています。

人気品種

温州みかんにはたくさんの品種があり、10月から3月頃にかけて旬を迎えますが、同じ品種が収穫されているわけではありません。例えば、9月から10月中旬は極早生、10月下旬から11月下旬は早生、12月から3月下旬までは中生・晩生が収穫されています。

長崎県生まれの早生みかん、原口早生(はらぐちわせ)は昭和45年に西海市の山奥にある原口誠司さんのみかん畑で発見された品種です。宮川早生の枝変わりで、大粒で柔らかく、甘みが強いのが特徴です。さらに、皮が薄く食べやすいため幅広い年齢層にも人気です。早生みかんの出荷のピークは11月頃です。

原口早生より1ヶ月ほど遅れて収穫を迎える長崎味ロマンは、糖度12度以上に限定されたブランドみかんで、コクのある甘みと爽やかな酸味を合わせ持つ濃厚な味わいが楽しめます。毎年11月中旬から1月末頃にかけて販売されますが、贈答品としても人気が高く、時期を逃すと入手困難となる場合もあるため、逃さずゲットしたい人はJA長崎せいひの公式ホームページからのお取り寄せをご利用ください◎

美味しい温州みかんの選び方

温州みかんを選ぶとき、美味しいみかんを選びたいですよね!そんなときは見た目や重さで判断しましょう。

ヘタが小さいもの

ヘタの切り口が小さいほど、果実が甘くなります。木になっているときに軸が太いと水分が沢山送られ大味になりやすいのですが、軸が小さい(ヘタが小さい)場合は水分が果実にあまり送られず、味がギュッと凝縮され濃厚な甘さになります。また、ヘタは緑色よりも黄色に近いものほどよく熟している証拠です。甘みも黄色に近いものの方が甘みが強くなります。

表面のきめが細かく、皮が浮いていないもの

みかんの皮にあるブツブツとした模様は「脂胞」と呼ばれ、この斑点のキメが細かければ細かいほどみかんが甘くて美味しいという証拠になります。

大きさは小~中くらいのもの(Mサイズの大きさ)

見た目が同じように見えるみかんですが、見比べると形が丸いもの、上から押しつぶしたような扁平形なものなど形は少しずつ違います。美味しいみかんを選ぶ際は、扁平形のものを選びましょう。みかんは横に成長するときに甘さを蓄えると言われています。

果実全体が濃いオレンジ色のもの

太陽の光をいっぱい浴びたみかんほど、皮が濃いオレンジ色になります。太陽の光を浴びることで光合成を繰り返し、その度に甘みがどんどん増していきます。

温州みかんの親戚!人気の柑橘類一覧

柑橘類はミカン科ミカン属・キンカン属・カラタチ属に属する植物の総称です。温州みかんもこの柑橘類に分類され、温州みかん以外にも様々な柑橘があります。

せとか

トロリと、とろけるような濃厚な甘さを誇るせとかは、清見にアンコールという品種を掛け合わせ、さらにマーコットと呼ばれる品種を掛けて育成された品種です。せとかは、長崎県口之津町から臨む地名(早崎瀬戸)と瀬戸内地方での栽培が期待されること、品種のもつ良い香りにちなんで名付けられました。せとかの旬は2月。果実は250g程で大玉、果皮は橙色から濃い橙色。表面はなめらかで美しく、外皮も薄くて浮き皮がなく締っています。

不知火(デコポン)

不知火(デコポン)は清見とポンカンを掛け合わせた品種。ヘタの部分がポコンと出っ張っているのが特徴でデコポンとも呼ばれています。品種名は不知火(しらぬひ)です。大きさは温州みかんより二回りほど大きく、分厚くて剥きにくそうな外皮は簡単に手で剝くことができます。果実に種はなく、薄皮もそのまま食べることができます。果汁たっぷりで、甘みがありコクも味わえます。デコポンは熊本県果実農業協同組合連合会の登録商標となり、他県からは不知火という名前で出荷されています。旬は2~5月頃です。

ポンカン

ポンカンはインド原産の柑橘。中国から台湾に伝わった後、明治29年に鹿児島に伝来しました。味はみかんより甘みとコクが強く、独特な甘い香りがします。外皮は剥きやすく、薄皮が柔らかいので袋のままでも食べられます。旬は11~12月。貯蔵ものは1~2月頃に出回ります。

はるみ

はるみは清見タンゴールとポンカンの交配種で、市場にはあまり出回らない晩生柑橘です。柔らかく果汁がたっぷりで、爽やかなオレンジの風味があります。粒がプチプチとして大粒

で、種が少なく薄皮も食べられるほど薄いのが特徴です。旬は2~4月中旬頃となり、食べ頃は2月頃となります。

文旦

文旦は柑橘類の中でも最もサイズが大きく、大きいものでは1個2kgになるものがあります。国内では高知県での栽培が盛んです。皮が厚くて日持ちが良いため、保存状態が良ければ1ヶ月以上も日持ちします。上品な甘みとさっぱりとした酸味、ほろ苦さがあります。

甘平

甘平(かんぺい)は西の香にポンカンを交配して誕生した柑橘です。薄い外皮の中に、ギッシリと果肉が詰まっています。栽培が難しく、市場に出回る量が少ないため高価な品種となります。旬は1月上旬から3月上旬頃。

バレンシアオレンジ

国産のバレンシアオレンジは市場ではほとんど目にすることがない希少な品種です。通常出回っているものは、アメリカやオーストラリア、アフリカ産のものが多く、国産ものは和歌山県で生産されています。旬は6月中旬から8月にかけて。冷蔵庫で冷やすと美味しさが引き立ちます。

シークワーサー

沖縄を中心に自生している柑橘のシークワーサー。酸っぱい中に、爽やかな香りがあり、生食で食べるというよりはポン酢や醤油、食品やドリンクの香り付けとして用いられることが多くなります。果実の重さは10〜18g程度と小さく、緑色の状態のものは8月下旬から9月頃に出回ります。完熟すると黄色くなり糖度が上がります。生食用は12月下旬から2月末となります。

ゆず

ゆずは酸味が強くて香りが良く、果汁を搾り料理やドリンクの風味付けとして用いられています。黄色い柚の旬は11月中旬から下旬に収穫され、1月頃まで出回ります。夏に出回るのは青ゆずで、未熟果を利用します。

かぼす

かぼすはスダチによく似ていますが、かぼすのほうが一回り大きくなります。9割以上は大分県で生産されています。流通のピークは9月ですが、ハウス栽培も行われているため年中手に入れることができます。

温州みかんのおすすめレシピ

美味しいみかんは、ジュースにしてもみかんゼリーにしても美味しいですよ!とっても簡単に作れるので、箱買いなど大量に温州みかんを手に入れた時は、アレンジレシピにチャレンジしてください!

みかんジュース

材料

  • みかん・・・5個
  • 砂糖または、蜂蜜・・・大さじ1(量はお好みの甘さにあわせて)

作り方

  1. みかんの皮をむきミキサーに入れる
  2. 1に砂糖、または蜂蜜を入れ、撹拌する
  3. 混ぜ終わったらそのまま召し上がっても大丈夫ですが、袋やスジが気になるようなら、ガーゼやザルでこします。

みかんゼリー

材料

  • みかん・・・3~4個
  • 粉ゼラチン・・・5g
  • 砂糖・・・大さじ1~2(お好みで)
  • 水・・・100㏄

作り方

  1. 鍋に水100㏄とゼラチンを入れてふやかす。
  2. みかんは横半分に切って絞る。残った実を果汁と合わせる。
  3. 鍋に火をかけ、ゼラチンが溶けたら砂糖を加える。火を止めてから、みかんの果汁を合わせる。
  4. 2を型に入れて冷蔵庫で固まるまで冷やせば完成。

まとめ

甘さの中に爽やかな酸味と華やかな香りを持ち合わせた温州みかんは、10月から3月頃まで味わうことができます。秋から冬にかけて長く楽しめる温州みかんですが、早生、中生、晩生の品種により美味しさが変化します。旬の時期には、ぜひ美味しさの違いを味わってくださいね!

また、JA長崎せいひでは、長崎県産の甘くて美味しい温州みかんを旬の時期に合わせてお届けしています。長崎県が誇るブランドみかん「味ロマン」は、糖度12度以上の濃厚でコクのある甘さが特徴で、ご近所さんへのちょっとした贈り物や、お呼ばれされた際の手土産にぴったりな一品です。気になる人は、ぜひJA長崎せいひ公式サイトをチェックしてくださいね◎

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