寒さが厳しくなるにつれ恋しくなるみかん。こたつで暖まりながら食べる旬のみかんは、冬の風物詩ともいえますよね。中でも、特に糖度が高くて甘いみかんが食べたいと思う人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、みかんの糖度にまつわる情報をご紹介します。みかんの糖度への理解が深まると、自分好みの美味しいみかん選びに役立ちますよ◎みかん好きな人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
みかんの糖度とは?
甘くて美味しいみかんをゲットしたいなら、糖度についての知識を身につけておきましょう!
果汁100gの中に含まれる糖の量を表す値が「糖度」です。糖度は果物に含まれるブドウ糖や果糖、ショ糖などの糖のうち、ショ糖を測定し、「度」や「%(パーセント)」の単位で表します。
数値が高ければ高いほど甘くて美味しいみかんであると思われがちですが、そうとも限りません。甘さと酸味のバランスや食感など、みかんの美味しさには多くの要素が関わっているのです。
また、みかんの糖度は収穫時期や品種によって異なります。みかんの糖度の平均値は、概ね10〜12度程度です。一般的には11度以上が甘くて美味しいと感じられる糖度といわれており、13度以上ともなると「プレミアムみかん」として販売されることが多くなっています。
みかんの糖度ごとに感じられる味わいの目安は、以下の通りです。
糖度 | 味わい |
---|---|
糖度10度未満 | すっぱくてさっぱりとした味わい |
糖度10〜11度 | 酸味強めでほのかな甘さがある |
糖度11〜12度 | 酸味と甘みを同じくらい感じられる |
糖度12度以上 | 強い甘みの中に程よい酸味がある |
糖度13度以上 | 濃厚でコクのある甘みを感じられる |
このように、みかんの味わいは糖度によって異なり、選ぶ際の基準になります。糖度ごとに感じられる味わいの目安を参考に、ぜひ自分好みのみかんを見つけてください◎
2024年みかんランキング
※2024年1月~4月の売上データみかんの糖度の測定方法
みかんの糖度は機器を用いて測定します。ここでは、みかんの糖度を測定する2通りの方法についてご紹介します。
屈折計を用いて糖度を測定する
まずは光の屈折(くっせつ)から糖度を測定する屈折計を使用する方法です。屈折計は、液体に溶け込んでいる固形物の濃度により光の屈折率が変化する仕組みを利用した機器で、果汁中の固形物の濃度から糖度を調べます。果物の場合は含まれる糖が固形物であると認識されますが、みかんやレモンなど酸味のある果物は、この酸味のもととなるクエン酸などの成分も光を屈折させる要因となります。酸味成分を多く含むみかんの糖度を屈折計で測定する場合は、糖以外の成分の影響を受けていると考えておいたほうがよいでしょう。
光センサーで糖度を測定する
もう一つの方法は、光センサーを用いる方法です。この方法はみかんに近赤外光を照射し、光の吸収度から糖度を判別します。光センサーは皮をむかずに糖度を測定できるため、選果場などで用いられています。屈折計で糖度を測定するよりも、信頼性の高い値が得られる方法です。
糖度の高いみかんの見分け方
みかんの糖度は機器を使って測定できますが、お店で購入する際は見た目で判断するしかありません。糖度の高いみかんをゲットするには以下のような点に着目してみましょう。
- ガク(軸の周りのギザギザ)が黄色
- おしり側が丸くへこんでいる
- ヘタの切り口(軸)が小さい
- 果皮のだいだい色が濃く、ハリがある
- 形が横長で扁平
ガクが黄色くなったりおしり側がへこんだりしているみかんは、熟して甘さが増しているみかんです。ヘタの切り口の小ささは味の濃さ、果皮の色やハリは糖分の多さとみずみずしさを反映しています。
形が横長で扁平なものは、一般的に重量感があり糖度が高いといわれています。
長崎県産の甘くて美味しいブランドみかん
ここからは、日本でも有数のみかん産地である長崎県自慢の甘くて美味しいブランドみかんを紹介します。どれも糖度が高く、口いっぱいに広がるみかんの甘みを存分に堪能できますよ◎
長崎味ロマン
長崎味ロマンは、長崎みかんの中でも糖度12度以上に限定された上級規格品です。コクのある強い甘みの中に程よい酸味も感じられ、濃厚な味わいを楽しめます。光センサーを搭載した最新選果機で糖度・酸度の基準をクリアして初めて出荷される、長崎県自慢の特産品となっています。旬の時期は11月中旬から1月頃にかけてです。
長崎の夢
長崎の夢は、糖度13度以上の厳選された長崎みかんの最高級品です。希少性が高く、一般的なスーパーなどの市場には滅多に出回らないため、オンラインショップからのお取り寄せがおすすめです。とても甘みが強く、酸味控えめのまろやかな味わいが特徴で、一粒一粒に甘い果汁がたっぷりと詰まっています。旬の時期は長崎味ロマンと同じく11月中旬から1月頃です。
長崎デコポン
長崎デコポンは、平均糖度12度以上の強い甘みが特徴で、長崎みかんの中でも人気の品種です。果肉は柔らかく果汁をたっぷりと含み、ジューシーな味わいを楽しめます。また、じょうのうが薄く、小さなお子さんやお年寄りでも食べやすいみかんです。旬の時期はみかんにしてはやや遅めの3月中旬以降となっています。
まとめ
今回は、みかんの糖度について詳しく解説しました。糖度が高いみかんが美味しいと思われがちですが、必ずしもそうではありません。みかんの美味しさは甘さと酸味のバランスが重要です。
購入する際は皮の色やハリ、形など糖度の高いみかんの特徴を見極めて美味しくて甘いみかんを選びましょう。確実に糖度の高いみかんを味わいたいなら、光センサーによる糖度測定を行うみかんや、一定の糖度を満たしているブランドみかんがおすすめです。旬の時期を逃すことなく、美味しいみかんを堪能してくださいね◎
JA長崎せいひでは、「味ロマン」をはじめとした甘くて美味しいブランドみかんを栽培しています。糖度の高さが自慢の良質な長崎みかんは、コクのある濃厚な甘さが楽しめ、ご近所さんへのちょっとした贈り物や、お呼ばれされた際の手土産にぴったりな一品です。気になる人は、ぜひJA長崎せいひの公式ホームページをチェックしてくださいね!
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※2024年1月~4月の売上データ