カート

ログイン

会員登録

検索

メニュー

閉じる

豚肉の部位ごとの栄養価!牛肉・鶏肉との比較や効果的な食べ方をご紹介

豚肉の部位ごとの栄養価!牛肉・鶏肉との比較や効果的な食べ方をご紹介
鈴木 亜子
監修者

鈴木 亜子

管理栄養士

私たちの健康維持に必要な栄養素がたっぷり含まれる豚肉。その栄養価は部位によって異なります。今回の記事では豚肉の部位ごとの特徴や栄養価について詳しく解説します。豚肉の栄養を効率よく摂取するための食べ方などもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただき、健康的な食生活に役立てください。

豚肉が持つ栄養素とその効果

豚肉は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルといった栄養素が豊富に含まれています。

たんぱく質は筋肉や皮膚などの材料となるほか、酵素やホルモン、免疫機能に不可欠な抗体の成分として体内に存在する栄養素です。

また、ビタミンのうち特に豊富なのがビタミンB1。ビタミンB1は、糖質からエネルギーをつくり出す反応経路に関与し、疲労回復や肌の健康維持をサポートします。ミネラルは鉄が豊富で、貧血予防に有効です。

豚肉を摂取することで、たんぱく質やビタミンB1などを効率良く補給できます。

豚肉の部位ごとの特徴や栄養価

ひと口に豚肉といっても、ももやバラ、ロースなどさまざまな部位があります。それぞれの特徴や栄養価を見ていきましょう。

豚肩ロース

豚肩ロースは豚肉の中でもジューシーで柔らかい部位。絶妙なバランスで脂が入っており、旨味やコクが感じられます。角切りや薄切りなどで、さまざまな料理に使われています。

100gあたりに含まれる主な栄養素とその含有量は以下の通りです。

  • エネルギー:237kcal
  • たんぱく質:17.1g
  • 脂質:19.2g
  • ビタミンB1:0.63mg
  • ビタミンB2:0.23mg
  • ナイアシン:3.6mg

豚ロース

豚ロースは豚の背中部分にあたる部位で、適度な脂を含み柔らかいのが特徴です。栄養価は肩ロースと近く、比較的脂質の含有量が多いため、カロリーを抑えたい方は食べ過ぎに注意しましょう。

100gあたりに含まれる主な栄養素とその含有量は以下の通りです。

  • エネルギー:248kcal
  • たんぱく質:19.3g
  • 脂質:19.2g
  • ビタミンB1:0.69mg
  • ビタミンB2:0.15mg
  • ナイアシン:7.3mg

豚バラ

豚肉の中でも特に脂肪が多い部位であるバラは、ジューシーで脂の旨みが感じられる部位です。ソテーや煮込み料理などさまざまな料理に用いられますが、ロース以上に高カロリーなので、適度な摂取が推奨されます。

豚バラ100gあたりに含まれる主な栄養素とその含有量は以下の通りです。

  • エネルギー:366kcal
  • たんぱく質:14.4g
  • 脂質:35.4g
  • ビタミンB1:0.51mg
  • ビタミンB2:0.13mg
  • ナイアシン:4.7mg

豚ヒレ

豚肉の中でも最も柔らかな部位とされる部位が豚ヒレです。低脂肪でヘルシーなヒレは鉄やビタミンB1が、他の部位より多く含まれています。また、脂肪が少ない分たんぱく質も豊富なので、筋力アップを目指す方やダイエット中の方にもおすすめです。

豚ヒレ100gあたりに含まれる主な栄養素とその含有量は以下の通りです。

  • エネルギー:118kcal
  • たんぱく質:22.2g
  • 脂質:3.7g
  • ビタミンB1:1.32mg
  • ビタミンB2:0.25mg
  • ナイアシン:6.9mg
  • 鉄:0.9mg

豚もも

豚もも肉は比較的低脂肪でヘルシーな部位なので、カロリーコントロールが必要な方にもおすすめ。あっさりとした味わいで、どんな料理にも活用しやすいことも特徴です。

豚もも100gあたりに含まれる主な栄養素とその含有量は以下の通りです。

  • エネルギー:171kcal
  • たんぱく質:20.5g
  • 脂質:10.2g
  • ビタミンB1:0.90mg
  • ビタミンB2:0.21mg
  • ナイアシン:6.2mg
  • 鉄:0.7mg

豚肉と牛肉・鶏肉との栄養価の比較

豚肉と並び、食卓に上る機会の多いお肉が鶏肉や牛肉。より栄養価が高くヘルシーなお肉はどれなのか、気になったことのある方も多いでしょう。

やはりどの肉でも部位によって栄養価は異なりますが、もも肉で比較してみると以下のようになります。

カロリー たんぱく質 脂質 ビタミンB1 ビタミンB12 葉酸
豚もも肉 171kcal 20.5g 10.2g 0.90mg 0.3mg 2μg 0.7mg
牛もも肉 235kcal 19.2g 18.7g 0.09mg 1.2mg 8μg 2.5mg
鶏もも肉 190kcal 16.6g 14.2g 0.10mg 0.3mg 13μg 0.6mg
クボタ 最大35度の勾配地でも作業可能な高性能モデル

牛もも肉は脂質の含有量が多いことから、豚もも肉や鶏もも肉よりも高カロリーです。ビタミンB1は豚肉に最も多く、牛もも肉や鶏もも肉にはあまり含まれていないことが分かります。牛もも肉にはビタミンB12と鉄、鶏もも肉には葉酸が多く含まれています。

ビタミンB12と葉酸は造血に関わるビタミンであり、鉄とともに貧血予防には欠かせません。

たんぱく質をはじめ、ビタミンやミネラルなど健康維持に必要な栄養素を摂取するためには、豚肉、牛肉、鶏肉をバランスよく摂取することが大切です。

豚肉の栄養をより効果的に摂取するコツ

豚肉の栄養価を活かすためには、相性のいい食材との組み合わせが重要です。例えば、ビタミンCが豊富なピーマンやパプリカ、ブロッコリーなどの野菜と一緒に摂取することで、鉄の吸収が高まります。

ビタミンB1の吸収を高めるなら「アリシン」を含む食品と一緒に食べることもおすすめです。アリシンはねぎや玉ねぎ、にら、にんにくなどに含まれています。

また豚肉のカロリーが気になるなら、湯通ししたり蒸したり、グリルやオーブンで焼いたりといった調理方法によって余分な油を落とせます。

まとめ

豚肉は部位ごとに栄養価が異なりますが、たんぱく質をはじめ各種ビタミン・ミネラルが摂取可能です。また牛肉や鶏肉と比べても、豚肉の優れた点は多く存在します。

相性の良い食材を組み合わせたり、調理方法を工夫したりすることでより健康に役立つ豚肉。豚肉を食べて、体に必要な栄養をしっかり補給しましょう。

参考サイト

一覧へ

鈴木 亜子
監修者

鈴木 亜子

管理栄養士

管理栄養士。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病どさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、健康に関わる分野の記事執筆などを行う。